🗞️元記事:[2025年2月1日配信「1.4ナノ半導体、電力10分の1で製造 DNPとキヤノンが27年実用化」]より
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC011DB0R01C25A2000000/?n_cid=dsapp_share_ios
✏️このブログは、実は知らないままにしていたことを、自分の“知っている”にするためのブログです。一緒にこっそり教養を底上げしていきましょう。
※本記事の掲載内容は、自分の理解のためにやさしく整理したものです。特定の投資や行動をすすめるものではありません。
今回のニュースをやさしい言葉にすると?
- DNPとキヤノンが、ものすごく小さな「1.4ナノメートル」という半導体を、今までよりずっと少ない電力で作れる方法を発表しました。
- AIやスマホ、自動車などの性能を上げるには、より小さくて省エネの半導体が必要になってきています。
- 「日本の新しい技術が、世界の競争の中でどれくらい活躍するのかな?」と注目されています。
じゃあ丁寧に見ていこう
まず「半導体」ってなに?
半導体は、電気を流す・止めるをコントロールできる素材で、かんたんに言うと「電気のスイッチ」です。このスイッチが、チップの中に何十億個も入っていて、スマホやパソコンを動かしています。
たとえば、スマホに入っているチップの中には、目には全く見えないほど小さなスイッチがぎっしりつまっていて、それが「アプリを開く」「写真を保存する」「AIが計算する」といった動きを助けています。半導体は、今の暮らしになくてはならない存在なんです。
では「1.4ナノ」ってどれくらいすごいの?
1ナノメートルは、1メートルの10億分の1という気が遠くなるような小ささです。髪の毛よりはるかに細く、まるで“見えない糸”みたいな世界です。
半導体では、この小ささの中に「電気の通り道(回路)」を描いていきます。道が細ければ細いほど、たくさん回路を入れられて、チップはもっと賢く、省エネになります。1.4ナノは、世界でもトップレベルの細かさなんだよ。
じゃあ、その超ミクロの回路はどうやって描くの?
ここで大事なのが「露光(ろこう)」という技術です。これは、半導体のチップに、光を使って回路を“写し取る”工程のことで、ちょっと写真を現像するようなイメージに近いんです。
今、世界で主に使われているのが「EUV装置」という、とても強い光を使う機械。でもEUVは、すごく高額で、巨大で、そのうえ電気をたくさん使うという課題がありました。
今回のニュースのポイントはここ!
DNPとキヤノンは、EUVとは違う方法を使うことで、1.4ナノのような細かい回路を描ける可能性を示しました。それだけでもすごいのに、なんと「使う電力を10分の1にできるかもしれない」というのが最大のポイントです。
半導体工場は24時間動いていて、ものすごい電気を使うので、電力が減ることはコストにも環境にも大きな意味があります。「地球に少しやさしい作り方」につながるかもしれないんです。
さらに、半導体の世界ではアメリカ・台湾・韓国が中心になっていますが、日本は材料や装置で支えてきました。今回の発表は、「日本がもう一度、最先端のどまんなかで戦えるかも」という期待を生んでいます。
でも、気をつけたいポイントもあるよ
最先端の技術は、発表されたからといってすぐ製品になるわけではありません。大量に作るには、安定性や不良品を減らす工夫など、たくさんのテストが必要です。
だから、「すぐに全部が変わる」という話ではなく、ここから少しずつ進んでいく長い道のりなんだよ。この“時間がかかる感じ”も、半導体ではとても大事なポイントです。
私たちの生活にはどう関わる?
良い影響が出るかもしれないこと
- スマホやパソコンがもっと速く、電池が長持ちするようになる可能性があります。
- 家電や車もより省エネにできるので、生活の便利さや安全性が上がるかもしれません。
- 工場で使う電力が減ると、電気代や環境負担も軽くなりやすいです。
気をつけたいところ(悪い影響の面)
- 発表から実際に製品になるまでには時間がかかるので、すぐに大きく変わるわけではありません。
- 世界の競争が激しいため、日本の技術がどれくらい広く使われるかはまだこれからです。
つまりは…どう付き合えばいい?
- このニュースは「未来の技術が、どんなふうに私たちの暮らしを変えるのかな?」と想像しながら見るのがぴったりです。
- 短い期間での変化を追うより、数年単位でゆっくり見守る気持ちがちょうど良いです。
今日のまとめ
- DNPとキヤノンが、電力を大きく減らしつつ1.4ナノ半導体を作れる技術を発表しました。
- 背景には、AI時代の高性能チップ需要と、電力不足という大きな流れがあります。
- このニュースは、未来の便利さや、省エネの社会にどうつながるかを考えるきっかけになります。
この次もまた一緒に学びましょう!



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