🗞️今回のキーワード:「一般会計と特別会計の違いとは?」についてやさしく整理するよ。
✏️このブログは、実は知らないままにしていたことを、自分の“知っている”にするためのブログです。一緒にこっそり教養を底上げしていきましょう。
※本記事の内容は、自分の理解のためにやさしく整理したものです。特定の行動をすすめるものではありません。
今回のキーワードをひとことで言うと?
- 一般会計は「国のメイン家計簿」、特別会計は「目的別に分けた別口座(べつこうざ)」だよ。
- ニュースで予算が話題になるとき、どっちの会計の話かで“見え方”が変わるからよく出てくるんだ。
- 税金・社会保障・国債(こくさい:国の借金)など、国のお金の流れ全体と関係しているよ。
じゃあ丁寧に見ていこう
一般会計と特別会計とは?意味をわかりやすく解説
まずはイメージからいこうね。国のお金の管理は、ざっくり言うと「家計簿のつけ方」みたいなものなんだ。
一般会計(いっぱんかいけい)は、国のいちばん基本になる“メインの家計簿”だよ。税金(消費税や所得税など)が主な収入になって、社会保障(年金や医療)、教育、道路、防衛、そして国の借金の返済(=国債費)など、国の基本的な支出がここにまとまっているんだ。
一方で、特別会計(とくべつかいけい)は、「この目的のお金の流れは大きいから、一般会計とは分けて管理しようね」という目的別の家計簿(別口座)だよ。たとえば、ある事業や制度の収入と支出がまとまって動くとき、一般会計に全部まぜると分かりにくくなることがある。だから“分けて見える化する”ために作られているんだ。
ここで大事なのは、特別会計があるからといって「一般会計とは無関係」という意味ではないことだよ。実は、一般会計と特別会計の間でお金が行ったり来たりすることもあるんだ。
ちなみに規模感の話をすると、年度によっては特別会計の総額は一般会計の数倍になることもあるんだ。ニュースでは一般会計の金額が目立ちやすいけれど、国のお金全体を見るときは、この点も知っておくと理解が深まるよ。
関連キーワードもざっくり整理しよう
「一般会計・特別会計」を理解するために、周辺の言葉もいっしょに整えるよ。
① 予算(よさん)
国が1年間に「何にいくら使うか」を決めた計画のことだよ。家庭でいうと「今年の生活費の計画」みたいなものだね。ニュースでよく出るのは、まず一般会計の総額(全体の大きさ)だよ。
② 歳入(さいにゅう)と歳出(さいしゅつ)
歳入は「入ってくるお金」、歳出は「出ていくお金」だよ。一般会計でも特別会計でも、基本はこの2つで見ていくんだ。
③ 税収(ぜいしゅう)
税金で入ってくるお金の合計だよ。景気(けいき)がよいと税収が増えやすいし、景気が弱いと税収が伸びにくいことがあるんだ。
④ 国債(こくさい)
国が足りない分を借りるための“借金の証明書”みたいなものだよ。国債を発行すると、その分だけ国のお金が手に入る。でも将来、元本の返済(げんぽん:借りたお金)と利払い(りばらい:利息)が必要になるんだ。
⑤ 国債費(こくさいひ)
国債の返済や利息の支払いに必要なお金のことだよ。金利(きんり:お金を借りるときの利息の率)が上がると、国債費が増えやすい。ニュースで「金利上昇で国債費が増える」と言うのはこれだね。
⑥ 予算の“見え方”
ニュースで「一般会計が過去最大」と聞くと、国の支出がどんどん増えている印象になるよね。これは大事な見方なんだけど、国のお金の全体像をつかむには、特別会計や、会計どうしのお金の移動も含めた“全体の地図”も意識すると理解が深くなるよ。
このキーワードでは、実際にどんなことが起きやすいの?
ここは、例でいこう。たとえば家庭で、メインの家計簿(一般会計)とは別に、
- 教育費専用の口座
- 住宅ローン返済専用の口座
- 車の維持費専用の口座
みたいに分けて管理している家があるとするよね。これが「特別会計」の感覚に近いんだ。
こうすると何が起きやすいかというと、良い面もあれば注意点もあるんだ。
よくあるケース①:目的別に分けると、管理が分かりやすくなる
たとえば「この制度のために集めたお金が、ちゃんとその制度に使われているか」を確認しやすくなる。メイン家計簿に全部まぜるより、チェックしやすいよね。これは特別会計のメリットだよ。
よくあるケース②:会計が分かれると、全体像が見えにくくなる
一方で、家計簿がいくつもあると「結局うちの家計は黒字?赤字?」がパッと分かりにくくなることもある。国でも同じで、一般会計だけを見ると分かりやすいけど、特別会計や会計間の移動もあると、全体の姿をつかむには少し工夫が必要になるんだ。
よくあるケース③:一般会計と特別会計の間でお金が動く
国のお金は、一般会計から特別会計へ、または特別会計から一般会計へ、目的に応じてお金を移すことがある。これ自体は「運用」として必要な場合もあるけれど、ニュースや議論のときに「今の数字はどっちの会計の話?」「移動した後の数字?」が分からないと、聞き手が混乱しやすいポイントなんだ。
なぜ気をつけたいの?
「一般会計が過去最大!」という見出しはとても分かりやすい。でも、国の財政(ざいせい:国の家計)を本当に理解するには、一般会計=入口の見やすい地図、特別会計=目的別の拡大地図というふうに、両方をセットで見る意識が役に立つんだ。
ここで、今の日本で使われている代表的な特別会計も見てみよう。
- ※2025年12月現在
- 年金特別会計:国民年金や厚生年金など、年金に関するお金をまとめて管理するための会計だよ。
- 国債整理基金特別会計:国が発行した国債の返済や利息の支払いを行う、借金返済専用のお財布だよ。
- エネルギー対策特別会計:ガソリンや電気など、エネルギー価格対策や支援策に使われる会計だよ。
- 外国為替資金特別会計:円安・円高が急に進んだときなどに、為替を安定させるために使われる会計だよ。
こうして見ると、特別会計は「なんでも別にしている」のではなく、金額が大きく、目的がはっきりしたお金を分けて管理していることが分かるね。
私たちの生活にはどう関わる?
良い影響がありそうなこと
- ニュースがスッと理解できる:予算の話で「一般会計」と言われたら“国のメイン家計簿”、特別会計なら“目的別の別口座”と分かるだけで、ニュースが急に読みやすくなるよ。
- 議論のポイントが見える:「過去最大」でも、それが社会保障費の増加なのか、国債費の増加なのか、あるいは会計の仕組みの影響なのか、考える材料が増えるんだ。
気をつけたいところ(悪い影響の面)
- 数字だけで判断しやすい:「一般会計が大きい=ムダ」「小さい=安心」とは限らないよ。家計でも、子どもの教育費が増える年は支出が増えるけど、それが必要なら意味があるのと同じだね。
- “どの会計の話か”を見落とす:ニュースや解説で、一般会計の数字と特別会計の話が混ざっていると、話のズレが起きやすい。聞く側は「これはどっちの会計の話?」と一回立ち止まると安心だよ。
つまりは…どう向き合えばいい?
- まずは一般会計=国のメイン家計簿として押さえよう。そのうえで、必要なときに特別会計=目的別の別口座を思い出すと、理解が一段深くなるよ。
- 「どっちが良い・悪い」よりも、「なぜ分けているのか」「今ニュースで話しているのはどっちか」を見れば大丈夫だよ。
今日のまとめ
- 一般会計は国のメイン家計簿、特別会計は目的別に分けた別口座だよ。
- 予算ニュースはまず一般会計が出やすいけれど、全体像には特別会計の視点も役に立つんだ。
- 「どの会計の数字か?」を意識するだけで、ニュースがぐっと分かりやすくなるよ。
この次もまた一緒に学びましょう!



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