春闘とは?(意味・読み方)
春闘とは、毎年春に行われる、企業と労働組合(または社員代表)による賃金や労働条件の交渉のことだよ。
正式には「春季生活闘争」といって、その年の給料、ボーナス、働き方などをまとめて話し合う場なんだ。
ニュースで使われる「春闘で賃上げ率◯%」という表現は、この交渉の結果を数字として示したものだよ。
春闘はいつ?(時期・いつからいつまで)
春闘は、例年おおむね次の流れで進むよ。
- 1〜2月:労働組合が会社に要求を提出
- 2〜3月:会社との交渉
- 3月中旬:大手企業の集中回答日(山場)
- 3〜4月:妥結(交渉がまとまる)
特に注目されるのが、3月中旬の集中回答日だね。
自動車や電機などの大手企業が一斉に回答を出して、その年の賃上げの流れが見えてくるんだ。
この結果は、大企業だけでなく、中小企業の判断にも影響を与えるよ。
春闘で決まるのは何?
春闘では、賃金だけでなく、さまざまな労働条件が話し合われるよ。
主な対象は次のとおりだね。
- 基本給
- ベースアップ(ベア)
- 定期昇給(定昇)の扱い
- 一時金(ボーナス)
- 各種手当
- 働き方(労働時間、休日、制度など)
この中でも、生活への影響が大きいのが、
ベア・定昇・一時金だよ。
「ベア」と「定昇」の違い(ここが一番大事)
ここは、春闘を理解するうえで最も混乱しやすい部分だね。
定期昇給(定昇)とは
定期昇給とは、勤続年数や評価に応じて、毎年少しずつ基本給が上がる仕組みを指すよ。
多くの企業では制度として定められていて、原則として毎年実施されるんだ。
たとえば、月給25万円の人が、翌年に25万5,000円になる、といった形だね。
ベア(ベースアップ)とは
ベアとは、基本給の土台そのものを引き上げることを指すよ。
個人ごとの差ではなく、全社員の給与テーブルを一斉に底上げするんだ。
たとえば、「全社員の基本給を一律1万円引き上げる」といった対応がこれに当たるよ。
春闘との関係
- 定昇:制度として存在していて、春闘では実施の確認や調整が行われるよ
- ベア:その年に実施するかどうかを、春闘で決めることが多いんだ
ニュースで示される「賃上げ率◯%」は、
定昇とベアを合算した数字である場合が多くて、すべてがベアによる上昇ではない点に注意が必要だね。
春闘の結果はいつ私たちに反映される?
多くの企業では、次のような流れで反映されるよ。
- 春闘妥結:3月
- 新しい賃金制度の適用:4月
- 給与明細で確認できる時期:
- 4月分給与(5月支給)
- もしくは5月支給分から
たとえば、
月給25万円だった人が、定昇とベアで26万円になった場合、
月1万円の増加、年間では12万円の増加になるよ。
ボーナスが「基本給×◯か月」で計算される場合、
基本給の上昇に伴って、ボーナス額も増えることが多いんだ。
労組がない会社の場合は?
労働組合がない会社であっても、春闘と無関係とは限らないよ。
- 大手企業の春闘結果が賃金相場の目安になる
- その後、中小企業が様子を見て対応を検討する
- 反映時期は大手より遅れる傾向がある
直接交渉に参加していなくても、
春闘の結果が間接的に影響するケースは多いんだ。
春闘はいつから始まった?(歴史・語源)
春闘は1950年代、戦後の日本で始まったよ。
生活水準の改善を目的として、春に一斉に賃金交渉を行う仕組みが作られたんだ。
毎年春に行われることから「春闘」と呼ばれるようになったよ。
このように、全国的に同時期に賃金交渉を行う制度は、日本独自の特徴なんだ。
春闘と連合の関係
連合は、日本最大の労働組合の全国組織だよ。
- 春闘の基本方針を示す
- 賃上げ目標の目安を提示する
- 各業界・企業の交渉を後押しする
連合が示す方針を参考に、各企業の春闘が進められていくんだ。
よくある疑問Q&A
公務員にも春闘はある?
公務員には春闘はないよ。
代わりに、人事院が行う「人事院勧告」という仕組みによって、給与水準が見直されるんだ。
人事院勧告は、民間企業の給与水準と公務員の給与を比較して、高すぎず低すぎない水準になるよう、国に勧告する制度だよ。
毎年必ず給料は上がる?
必ず上がるとは限らないよ。
定昇やベアが見送られる年もあるんだ。
組合がないと春闘は関係ない?
直接の交渉はなくても、賃金相場として影響を受けることは多いよ。
まとめ
春闘は、ニュースの中だけの話じゃなくて、私たちの毎月の給料やボーナスに、ちゃんとつながっている仕組みだよ。
「春闘」「ベア」「定昇」がどう結びついているのかを知っておくと、賃上げのニュースも自分ごととして読みやすくなるはずだね。



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